コンピュータ・ネットワーク利用規定 NETWORK COMPUTING POLICY  本組織は,正当に認められた利用者がネットワークとコンピュータシステムにアクセス できるようにする一方で,不正なアクセスや不正利用から合理的かつ経済的に妥当な範囲 で安全を確保する責任を持っています。この責任には望ましい行動の基準と,それに従わ ない場合の罰則について利用者に告知することが含まれています。この規定に対して違反 しようとした場合,その行為の成功,失敗に関わらず利用アカウントの一時停止という形 で懲戒処分となります。ネットワークの不正利用の調査のために召集される懲戒委員会の 決定により,罰則として永久にアカウントを取り消しにすることもあります。  ネットワークの利用者は地域,州,連邦および国際法を尊重し守る責任があります。ネ ットワークを利用して,これらの法を破ろうとした場合,関係当局により告訴されること もあります。万一このような事が起こった場合,本組織は訴訟のために必要な情報をすべ て当局に提供することに応じます。 第1章: コンピュータ利用に関する一般規定  利用者がネットワークとそのネットワーク上のコンピュータにアクセスするためのユー ザーIDを受け取った後は,そのユーザーIDを使用中のすべての行為に関して全責任を負う ことになります。 したがって: 1.1 虚偽にユーザーIDを申請することは規律違反として懲戒処分の対象となります。 1.2 他の人とユーザーIDを共有することを禁止します。他の人と共有した結果として,   他の人が私的に行った行為に対してもあなたが全責任を負うことになります。 1.3 事前の同意なしに,他のユーザー所属のファイルあるいはデータを削除したり,調   べたり,コピーしたり,変更することを禁止します。 1.4 コンピュータ資源の割り当て量をごまかしたり,変更したりすることを禁止します。 1.5 システム資源を大量に消費することにより他のユーザーを継続的に妨害する行為は,   それをやめるように要請を受けた後には,行うことを禁止します。 1.6 設備またはサービスを商用に用いることを禁止します。 1.7 正当な権限なしで故意にコンピュータシステムを害したり,混乱させたり,正常な   性能を変更したり,故障の原因となるような行為を行うことは,システムの所在や時   間の長短に関わらず違反行為となります。 第2章: 電子メール利用に関する規定  電子メールを送信した場合は常に,名前とユーザーIDが各メールに含まれています。あ なたのユーザーIDから発信されたすべてのメールに対する責任はあなたにあります。  したがって: 2.1 電子メールの偽造(あるいはその試み)を禁止します。 2.2 他のユーザーの電子メールを読むこと,削除すること,コピーすること,変造する   こと(その試み)を禁止します。 2.3 いやがらせや,公序良俗に反する内容の電子メール,その他脅迫的な電子メールを   他のユーザーに対して送ること(その試み)を禁止します。 2.4 求められていないゴミメール,利益を目的とするメッセージあるいはチェーンレタ   ーを送信すること(その試み)を禁止します。 第3章: ネットワーク保安  ネットワークの利用者の一人として,あなたは他のネットワーク(およびそれらのネッ トワークに接続されたコンピュータシステム)にアクセスすることが許されています。  したがって: 3.1 リモートシステムへ権限外のアクセスを試みるためにシステムおよびネットワーク   を利用することを禁止します。 3.2 リモートシステムあるいはローカルシステムの制限を回避して他のシステムに接続   するために,システムおよびネットワークを利用することを禁止します。 3.3 システムおよびユーザーのパスワードを解読することを禁止します。 3.3 システムファイルをコピーすることを禁止します。 3.5 第三者のソフトウェアなど,著作権の対象となっているものを,所有者の書面によ   る許可あるい正規のライセンスなしにコピーすることを禁止します。 3.6 故意にネットワークシステムあるいはプログラムを「破壊」しようとすることは,   懲戒の対象となります。 3.7 ネットワーク上におけるより高いレベルの特権を入手しようとする試みは懲戒処分   の対象となります。 3.8 故意にコンピュータ「ウイルス」あるいは他の混乱の原因となる/有害なプログラム   を本組織のネットワークあるいは外部のネットワークに導き入れることを禁止します。 ________________ _________ _________ 署名               日付        ユーザーID ____________________________________________________________ by Wes Morgan (morgan@engr.uky.edu) and Arlene H. Rinaldi (rinaldi@acc.fau.edu) この文書を複製または配布することを許可します。ただし,この文書を無修正のまま複製, 配布することを条件とします。各章ごとに利用する場合は,この文書の原本の出所を明記 して下さい。 追加,ご意見,ご助言,ご要望がございましたら,RINALDI@ACC.FAU.EDUに電子メール を送って下さい。 日本語訳 谷本 泰正 1996年1月22日