発明の手法 TRIZとは

コロンブスの卵の話は知っているだろうか?コロンブスが大陸発見を誰でも出来ることと評されたとき,それならば卵を立ててみよといい,衆人が試みて出来なかったあとで,卵のしりをつぶして立ててみ勢田という話せである。もしもこのとき,コロンブスがひとこと,「その形のままでは立ちませんよ,卵の形をかえるんですよ」とヒントを上げたらどうなっただろうか?もしかしたら,そのヒントで,解答にたどりつける人がいたかもしれない。つまり,発想の転換・見方を変えるということは簡単な様でいて,きわめて難しい作業なのである。

 このような発想の転換,ものの見方の多角化を学ぶ方法として,近年科学技術の分野においてTRIZという発想の手法が注目されている。これは先に述べた発想の転換やものの見方を多角化するためのヒントを与えてくれるツールである。まず改良したい特性を考える。その際に起こる弊害・悪化する作用などについて考え,この改良したい特性と起こりうる作用を抽象化し,その解決にどんな方法があるかを過去の発明の事例から示してくれるのである。もちろん,示す答えはひとつではなく,具体的なものでもない。しかし,問題解決のためのヒントになるかもしれないのである。このヒントから私たちはもしかしたら新たな創造性を発揮することが出来るかもしれない。

ここでは,まずいくつかの例を示す。
身近な機器の改良について,TRIZの理論でヒントになったのではないかと考えられるものについてあげておく。

参考

実際科学技術分野ではTRIZやUSITといった新しい手法をもとに創造性の開発を支援するツールが適用されつつある。すでに旧ソ連では、高校や大学で技術系の必須科目としてTRIZ教育が行われ、さまざまな技術発展に大きく貢献したと言われている。
TRIZ:(問題解決発明方法・Theory of Inventive Problem Solving の意味のロシア語の頭文字を英語のアルファベットで置き換えたもの。)

T: Τеория ティオリア(Theory)

R: Решения リシェニア(Solving)

I: Изобретательских イズブレタェルスキフ(Inventive)

Z: Задач ザダーチ(Problem)

TRIZは、1946年にロシア(旧ソ連)の学者アルトシュラー氏によって考案された問題解決発明方法である。問題を物質(物体)とそれをとりまく場の形でモデル化し、矛盾を克服することで解決案のヒントを与える考え方のガイドと知識ベースの技術である。その基本的な考え方は、人が技術的な問題解決をする場合、必ず通る道筋があり、そのことを知って積極的に用いれば、天才的なひらめきや長年の経験のない人でも、一定のレベルの解答案を見つけ出すことができるというものである。

参考文献
Link集参照

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